2006年12月18日

日本人は、物真似上手!?

前回のブログで、将棋とチェスのルール性における民族性の違いを紹介しました。

今日は、よく日本人は、物真似上手と世界中から言われている点について考察したいと思います。
日本人は、ただ、猿真似、つまり、既にあるものを無条件で取り入れ、ちょこっと改良させているだけなのでしょうか?



前回紹介した将棋、これも実は日本原産のゲームではありません。

古代インドから伝わったものらしいですよ。

ただし、ただ取り入れて真似をしただけではなく、日本独自のルールとして、受け入れざるものは受け入れず、受け入れるべきものは、受け入れる方法で、独自の将棋というオリジナル・ゲームを創造していったと言えます。



なぜならば、
世界中に、将棋と同じようなものが沢山ありますが(昔のものを含めると100以上あるそうですゾ)敵の駒を自分の駒として再び使い、戦死者が皆無なのは、他にありません。

チェスにしてもそうですが、ルーツを同じくすると言われている、チャトランガ(インド)、象棋 (中国)、シャタル(モンゴル)、マークルック(タイ)も皆そうです!
戦死者が出ないのは日本の将棋だけだそうです。

日本人は、戦死者が出ないようなルールに変更していったんですね。





永世棋聖の米長邦雄は、NHK人間講座の「大局を観る」で、こう言っています。

将棋を見直してみれば、電気を使わずに木の素材だけを用いたところといい、礼に始まり礼に終わる作法といい、取った駒を再び使うことができるルール(つまり戦死者のいない戦い)といい、負けたほうが潔く「負けました」と言ってはじめて勝負が決まる終わり方といい、すべて現代の日本では失われた、古く美しいものから成り立っていることに気づきます。
将棋とは日本の伝統文化のみならず、今や変わり果てた日本の姿を映し出す鏡でもあることに、目か ら鱗が落ちるような気持ちになったものでした。

(中略)

古代インドで発生したゲームが、時代と地域を経て日本に伝わり、思えば日本の将棋の歴史は、一千年以上になるわけです。
これほど長い時代にわたり人々に愛好され、連綿と受け継がれれば、すでに将棋は一つの伝統文化であると言ってよいと思います。





俗に言う「中国四千年の歴史」というやつですが、日本文明のルーツのようにいわれていますが、これに関しても、もちろん中国大陸からの影響を受けていますが、すべてを猿真似している訳ではありません。





中国には俗に三大奇習と呼ばれるものがありました。
まずはその中の宦官、纏足を紹介します。


気が重いですが・・・


宦官とは去勢した男性のことですが、これは中国だけの風習ではなく、実はかなり広い地域(エジプトやギリシア、ローマなど)でも、行われていたようです。
宦官は皇帝の身の回りの世話をするのが役目で、日本でいうところの大奥にも出入りする訳で、間違いを起こしようがない男性を作り上げてしまったということです。
ちなみに、日本では同じく間違いを起こさないようにということで大奥の仕事は、女性が担当していました。
普通に考えたら誰だって、そうしますよね。
日本人だけでしょうか?

男性を去勢するということは宦官のほかに刑罰としてもあったようで、史記を著した司馬遷がこの刑に処せられました。



次に纏足です。
豚足ではありませんよ。
幼少の頃から包帯を巻いて女性の足の発育を止めるのです。
そのようにして足の成長を止められた成人女性はヨチヨチと腰を振って歩くことになり、男性の目を楽しませました。
又、お囲い者にした時の逃亡防止にもなっていました。
こういう風習が何百年も続くと、それが次第に当たり前となり、女性自身、纏足はするものだと思うようになり、男性は日頃包帯で隠されている足に異常なエロティシズムを感じるようになったようです。

また脱線しますが、他にも広東では、人為的に目をつぶして盲目とした「盲妹」と称する売春婦を売り 物にする娼館があり、幼い頃に、美人になりそうな女の子を買ってきて、目をつぶして育てていたそうです。
視力を奪われると、それだけ集中力が増して歌舞音曲などの芸が上達するということと、目が見えないからやれ「服が欲しい」の「簪を買ってくれ」だのというおねだりをしないからだそうです。

芸事を習得している「盲妹」はいわゆる高級娼妓ですが、通常の売春婦は前歯を上下、抜かれていたものが多かったそうです。
もちろん、しゃぶるためですね。
この歯茎でしゃぶられた時の気持ちよさは、何とも表現の仕様がないほどだそうですね。

また、常に香草などを口に含ませた美少女をはべらしておいて、痰を吐きたくなったら彼女たちに口をあけさせ、その中に吐く、という人間痰壺を常備していた金持ちもいたそうです。

これらは、まさに中国独自の奇妙奇天烈な風習で、他をただの命のない道具とでも思わないとできないことです。
その昔、日本にもお金のために身売りをした女郎や飯盛り女といった、娼婦たちがいましたが、彼女たちは、身柄を拘束されてはいても客の好き嫌いなど、ある程度本人に色々な決定権を委ねていました。
そんな日本人には、思いもつかない風習だと思います。



他にも辮髪や、人が人を食うカニバリズムも、中国の根強い風習ですが、いずれも日本は、受け入れていません。



そして、受け入れたものに関しても、ただの猿真似ではありません。

例えば漢字。
中国との国交のため、漢字自体は利用していますが、日本独自のカタカナや平仮名と組み合わせ、今風に言えば「ハイブリッド」することによって、日本の文字文化というものが誕生しました。
日本語は、漢字と仮名の「ハイブリッド」といいましたが、文字の発音も違うし、主語、述語、目的語の配列もまったく違います。

そして、仏教や、儒教、律令制なども取り入れていますが、いずれにせよ、「ハイブリッド」つまり日本独自の文化に和風化しています。



外来文化を主体的に取り入れて、それより数段高い段階に昇華させてしまう特徴を持っているということですね。



学ぶべきは学ぶ。
しかし、科挙・宦官・纏足・辮髪・人肉食の風習など、合わないものは断固として拒んできた先人のお陰で、他のアジア諸国に先駆け、近代化を達成できたということです。



さて、アジアにばかり目を向けていましたが、西洋からの輸入品に関しても、考察してみましょう。
西洋からの輸入品の第一に挙げられるのは、鉄砲という新兵器です。
この鉄砲について考えて見る時、意外な日本人の姿というものが浮かび上がってきます。




つづく



posted by 大塚陽一 at 22:40 | Comment(0) | 独り言
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
RDF Site Summary
RSS 2.0
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。