2007年04月28日

エコ時代の江戸ロジーその二

前回は、紙をリサイクルする「紙すき屋」を紹介しました。



江戸時代に紙同様に貴重だったのが、灯りです。

そこで「蝋燭(ロウソク)の流れ買い」というリサイクル業が登場しました。

燭台に溜まっている、ロウソクから滴り落ちて固まったロウを竹のヘラでこそげ落として買取り、それを溶かしてまた固めたロウソクを売りにかかるのです。





よく時代劇やなんかで、浪人の内職と言えば「傘張り」を思い浮かべると思いますが、あの「傘張り浪人」も新しい傘を作っていたわけではなく、ほとんどがリサイクル傘でした。

まず、「古骨買い」というリサイクル業者が、古い傘の骨を買い取ってきて、「傘張り浪人」に回ります。

「傘張り浪人」は、残っている油紙を丁寧に剥がし取り、新しく張り替えて傘を作り、剥がした方の油紙まで無駄にはせず、魚や味噌、漬物を包む包装紙として再利用していました。





また、江戸の川柳に、



焼き接ぎ屋夫婦喧嘩の角に立ち



というのがあります。

この「焼き接ぎ屋」というのは、割れた瀬戸物を元通り接ぐのが仕事。

ハンダごての要領で、割れた瀬戸物の破片を大理石の一種に布海苔と粘土を混ぜたもので接着して熱で焼き接ぎ、高級品は漆で接いでいたようです。



江戸の夫婦喧嘩で、ものを投げあうのはしょっちゅうで、「焼き接ぎ屋」は夫婦喧嘩が起こったのを聞きつけると、外で喧嘩が終わるのをじっくり待っていたようです。

今なら、ほとんどの人が

割れたら捨ててまた100円ショップで買ってくればいいや〜

とか考えそうなものですが、当時は「焼き接ぎ屋」が繁盛したお陰で、江戸中の瀬戸物屋が不景気になったということですから、すごいですね(^▽^)





当時は、女性が髪をとかした時に抜け落ちた髪も、「すき髪買い」によってリサイクルされていました。

髪を集めてカツラにしたり、髪にボリュームをつける「入れ髪」として使っていました。





他にも「湯屋の木拾い」「古樽買い」「肥汲み」など、いくつものリサイクル業者が商売していましたし、
「くず屋」は、底の抜けた鍋や釜、布の切れ端、とにかく腐ったもの意外なら何でも払い受けていましたし、「炬燵のヤグラ直し」「下駄の歯入れ」などの修繕業者も数多く存在していました。



彼らは、使えなくなったものを使えるようにするのがプロという誇りを持って仕事に当たっていましたし、当時の庶民は、ものというのは、形の残っている限り何とか再生できるはずという考えだったので、とにかくものは最後の最後まで使い、ほとんど捨てることが無く、ゴミ自体少なかったようです。




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