2007年05月10日

「三方良し」の精神





稀に家族で外食をすることがあります。


まだ子供たちが小さいので、子供向けのランチに付いてくるゼリーやらジュースやらオモチャにつられて「お子様セット」的なものを注文する事も多いのですが、このオモチャ。

もちろんおまけで付いてくるものなので、大した期待はしていませんが・・・いつもガッカリです。



この間なんかは、髪を結ぶゴムが付いてきたのですが、一度も髪を結ぶ事がないままゴムが伸びきってしまいました(T〜T)



安かろう悪かろう」もここまで来ると言葉をなくします。

これも欧米的な考え方ですね。

昔気質の日本人なら、こんな仕事は恥ずかしくて出来ませんでした。




「俺の仕事がこんなもんかと思われちゃぁ我慢がならねぇ!」




予算を掛けられない細工であっても、その予算内で精一杯の細工をして「さすがだ!と唸らせる仕事をしないといけない」という自分の仕事に対する誇りみたいなものがありました。

しかし、現在は上記の通り・・・消費者(私はこの消費者という表現が嫌いです)も心得たもので、もともと予算が低いものは強度を維持できなくて破損し易いのを承知の上で

「100均だもんね〜でも、100均じゃないと手が出ないしぃ〜」

と、購入してイザ破損したら、また100均で同じものを購入するというスパイラルですわ。



安物買いの銭失い」を地で行っている状況です。

まぁ、実際に計算してみたら高いお金を出して長年使えるものを購入するより、100均で破損するたび購入した方が安いかもしれませんが、それってどうなんでしょうね?
壊れたら買い換えたらいい」という考え方。

これが現在の消費社会の悪いスパイラルを生む原因になっているのではないでしょうか?




いいものを買って、大事に使いながらもし破損したら修理してまた使う。




そういう姿勢の暮らし方を親が率先して実行しないといけないのではないか?と思うのです。

これは、子供たちの物事に対する考え方の方向性を考えた思いです。

使い捨てが当たり前だと感じている子供が大人になってモノ作りの現場に務めることになるのと、モノはいいモノを大事に使えば、どれだけでも頑張ってくれるという考えの子供が大人になってモノ作りの現場に務めることになるのでは、社会に対する影響がえらく違ってくるのではないでしょうか?



ちょっと「三方良し」から微妙に離れそうになってきましたね。

三方良し」とは江戸時代の近江商人の基本理念で、近江商人の成功の秘訣は、この理念が在ったからだと言われています。 




「三方良し」とは「売り手良し」、「買い手良し」、そして「社会良し」のことを意味しており、全ての「三方」が良くなければビジネスとして成立せず、ビジネスの社会的意味を成し得ないということを意味しています。



今、取引をする相手とお互いに「Win-Win」の関係を築けなければ、本当の意味でよいビジネスの関係は結べないといわれていますが、この「三方良し」は、「Win-Win→Win∞」といったイメージでしょうか?

これを江戸時代の近江商人は実現していたのですね。




「売り手良し」とは、より良い商品・サービスを開発し、それを顧客に提供していくことにより喜んでいただき、顧客からの感謝によって企業利益を生み出すことで、企業利益はもとより、顧客から感謝される仕事をしているという誇りによってモチベーションを保つ状態ではないでしょうか。



「買い手良し」とは、買い手の思想や生き方に則したより良い商品・サービスの提供を受けることにより、買い手の満足度が上がり、買い手の思想や生き方を十分理解共感した「売り手」が存在するということが良い共存関係を作ることになります。



「社会良し」とは、「売り手・買い手」のみならず、この取引、システムが存在する事により社会全体が潤うことでしょう。 

個人と企業の社会的存在価値が向上することにより、その波及効果を通じて結果が自然と社会貢献に繋がることになります。
 
また、収益を直接社会に還元する手法(ボランティアなど)で社会貢献していくというのも、これに当たりますね。

実は、この収益を直接社会に還元する社会貢献手法は、江戸時代は、普通に当たり前に行われていました。



このことに関しては、また次回紹介したいと思います。
お楽しみに!





この「三方良し」という理念は、欧米化した考え方が一般的だとされる現状では、素直に受け入れられ難い理念の在り方でしょう。

しかし、現在日本が晒されている大競争・淘汰の時代にこそ通用する理念であり、これを忠実に実行・実現することこそが現代に生きる企業、そして国家の発展、更には経済再生の礎となり、国民の活力に繋がることであると確信しています。

もちろん家庭にも当てはまると思いますよ。



この記事へのコメント
この記事を読んで、決心しました。

ホットケーキや目玉焼き用のハートや星の焼き型(わかりますかね?分からなかったら奥様に聞いてください)を買おうと思ったのですが、シリコンの質のいいのは3種セットで1900円位するんです。
で、100均で探そうかな・・・と思っていたのですが・・・
やっぱりいいものを買います!!

くだらない決心ですみません。
Posted by tamagonta at 2007年05月10日 21:07
ごんたさんのお役に立てたなら、よかった!!

私の母も、たしか用途によって使い分ける包丁セットとか、やたらと重圧な存在感を醸し出す圧力鍋とかを駆使して料理していたのを思い出します。

子供にとってパパの運転するダンプとか、パパの仕事で着るユニフォームとかが、誇りであるのと同様で、ママの愛用の道具も憧れの対象になりますからね!

坊くんとご主人のために、いい器具で腹いっぱい美味しいものをこさえてあげて下さいね(^▽^)
Posted by 大塚陽一 at 2007年05月11日 19:49
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