2007年05月19日

見知らぬ若者への道徳教育

先日、私の両親と妻、子供たちと一緒に福岡Yahooドーム横にあるシーホークホテルに食事をしに行った帰りのバスでの出来事です。



ちょうどゴールデンウィーク中だったので、ホテルも人が多かったのですが、バスも混んでいるとまでは言わないものの、席は全部埋まった状態でした。

そこに我々家族が乗り込んでいったのですが、ちょうど父(当年70歳)が2歳の「みこと」と5歳の「こたろう」を伴って、シルバーシート付近に立つことになりました。

ちょうど父の目の前のシルバーシートには若い今時の男の子がイヤホンで耳を塞いで、デン!と座っていました。

元々公共の場でのマナーにはウルサイ父だったので、



「おい!ぼく、そこはお年よりや体の不自由な人が優先やないんかい!」


くらい言いそうだなぁ・・・と思っていたら・・・なんと!



「おお、『こたくん』頑張って立ってような!ここはお年よりや体の不自由な人とか、妊婦さんが優先される席やから、『こたくん』や『みことちゃん』みたいに元気なちびっ子は頑張って立っとかんといかんよ!」


とバス内に響き渡る大きな、それでいてあまり嫌味ではない言い方をしました。



すると、イヤホン越しに父の声が聞こえたのか、すぐさま件の若者は席を立って父に譲ろうとしました。

父は、さも若者が自発的に席を譲ろうとしたかのように、

「おお、すまんね。ありがとう!助かるよ。ありがとう、ありがとう!ほら、『こたくん』もちゃんとお礼を言って座らせてもらいなさい」

と、「こたくん」にも「ありがとう」と言わせて「こたくん」と「みこと」二人を席に座らせました。



その言葉を受けて、若者は照れくさそうに笑い、そしてちょっとだけ誇らしげな表情でつり革に掴まっていました。



我々家族の方が若者より先に降りたので、降り際にもみんなでお礼を言って降りました。





我が父親ながら、「すごいなぁ〜」と思いましたね。



普通だと、シルバーシートに座っていること自体を責めたりしますよね?

でも、そうやって席を譲らせても、若者にとっては「嫌な思いをした」ということしか残りません。



人間というのは、本来自分に心地良いことや自分が気持ちいいことをしたがるものです。

もちろん、あの若者が、次回同じような状況に遭遇した時、自発的に席を譲るかどうかは分かりません。

しかし、
「あ〜自分はとてもいいことをした!誰かに何かをしてあげて、こんなに嬉しいとは!誰から見てもいいことをした俺は、何て誇らしい奴なんだ」
という心地良い思いをして、自尊心を満たす行為が、どれだけ気持ちいいかというのは、十分味わってもらったと思います。

きっと、

きっと、

次も誰から観ても正しい行為をして同じ心地良さになるために、自発的に席を譲ってくれる。

そう信じています。





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