2007年06月17日

内省観照5

前回までの記事で、「人財」の特徴が「内省」にあること。

「内省」が「何事も、自らの中に原因がある」と受け止めること。

「内省」が難しいのは、「自分の正しさは非常によく見えて、他人の落ち度や不備しか目に入らない」のが人間だからということ。

「人財」にとっての人生は、「内省」によって、すべて自分の責任と捉えているので、「自分次第で人生は、いくらでも幸せにも、不幸にもなれるもの」だということ。

「人財」に不可欠な、もうひとつの要素である「ジリツ」についても、お話してきました。

今回は、「人財」に不可欠な三つの要素の内、最後の要素である「第六の欲求」について、紹介したいと思います。






あなたは、人間は、ピラミッドの段のように欲求にレベルがあって、飢餓などの生理的欲求のような低次欲求が満たされて始めてはじめて、より高次の欲求を実現していこうとする動機が現れるとする「マズローの五段階欲求」というのをご存じでしょうか?



○ マズローの五段階欲求

生理的欲求:生きていくために必要な、食物、水、空気、性といった生理的な欲求。



安全と安定欲求:腹がいっぱいになった子供は、安心していられるように危険から守ろうとする。



所属と愛情の欲求:生理的・安全的に満たされると、次は親や仲間からの愛情を欲しがる。

欲求が階層構造になっているというのは生理的・安全的状況が整っていないと、次のレベルである愛情の欲求は生まれてき難いから。



尊厳と自尊・承認の欲求:認めて欲しい、評価してほしい、自分に自身が持ちたいという欲求。

私達の大半はこの動機・欲求に基づいて行動していることが多い。



自己実現の欲求:社会的に認められ、仲間に恵まれていても、何かしっくりこないものが出てくる。

それが自己実現の欲求が芽生え。

人間には、「自分にしかできない固有の生き方をしたい、自分の可能性を最大限に実現したい」という欲求があり、欠乏欲求が満たされた場合それを基礎にして出現する。





というものです。

しかし、「人財」は、この5段階の上にある、もう1段階上の欲求。

人間の欲求の頂きに存在するレベルの欲求を持っています。




人の欲求の最上の6段階目は、
 【他者実現

のステージです。



「他者実現」とは、その名の通り他者の自己実現に貢献する段階です。

真の「人財」たちは、みな自分の夢を実現するだけでなく、他者の「成幸(セイコウ)」(造語です)に多大なる貢献をしています。



ここで重要なのは、自己実現と他者実現とのバランスです。



私の場合は、将来私塾を通して他者実現の手伝いをすることが、自己実現のひとつとなります。



このように、自己実現と他者実現は本来表裏一体の欲求なのです。



これは親子や師弟関係においては、自然に発露し易い欲求ですが、現代においては、そういったパーソナルな関係ばかりでなく、友人同士から始まって、地域、区、市、都道府県、国、そして世界規模でこそ特に発露されるべき欲求レベルと言えます。



いいでしょうか?



「こうしなければならない」「人間としてこうすべきだ」などという義務とか責務とかいうチンケなものではありません。



心の奥底から抑えても、抑えても、噴き上がってくるマグマのように燃え上がる欲求なのです!



「手を差し伸べないと」「助けてあげたい」とかいう奉仕的な感情とも違います。



「自ら考え、気付き、解決できるように」と考え、「ジリツ」を促し望み、成れば我がことのように悦ぶ感情です。



そして、



そして、

これが間違いやすいところなのですが、自己の価値観を押し付けた他者実現にならないように気をつけなければ成りません。



他者実現のステージに上がる秘訣は、自分を大切にし、自己実現することです。


自分を大切にできない人は、真の意味で他者を大切にすることはできません。


まず先に、自分自身が満たされる必要があるのです。


あなたは、自分をどれだけ大切にできていますでしょうか?


あなたは、どれだけ自分らしく在れているでしょうか?




自分を大切にするということは、自分の仕事に対しても、プライベートに対しても、自分らしさや自流を大切にする事になります。

そしてそれは、過去と未来と、そして現在を大切にする事に他なりません。

そして他者実現の段階においては、その人らしさや、その人の流儀を尊重するということです。




この「第六の欲求=他者実現」の締めくくりに、私の座右の銘である思想家ヴォルテールの言葉を紹介します。


「私は貴方の意見には反対だ。しかし、貴方がそれを言う権利を、私は命にかけて守る」





ね(^▽^)







さて、


如何でしたでしょうか?



過去の記事を振り返りながら、「5つのジンザイ」「内省」「ジリツ」「第六の欲求」というテーマを経てきましたが、具体的な「人財」像がイメージできましたでしょうか?

もちろん、それぞれ自身の名の下に「人財」の姿や形は違います。


しかし、自分を確立しており、他人のスタンスや思想も自身以上に尊重する、その在り方やスタンスは同じでしょう。


自身も「人財」として毎日を活き活きと粋な生き方をしており、周りの人にも、そのキラキラを伝染させながら、生きて行く日々。



私は、常にそう在るべく生きて行きたいと思っています。





数日間に渡ってのお付き合いありがとうございます(^▽^)

こうしてご縁をいただいたあなたに感謝しております!

posted by 大塚陽一 at 14:24 | Comment(0) | 人財共育の手引き
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