2007年07月31日

わたしがあなたをえらびました


本日紹介する詩は、中山産婦人科クリニック副院長である鮫島浩二氏が、これからママさんになる妊婦さんや、新しい家族を迎え入れる新米のパパさんのために作られた詩だそうです。

もちろん、初めて妊娠を経験するパパさんママさんにとっても、不安や恐れを軽減させてくれ、希望に満ち溢れた心でまだ見ぬ我が子を迎え入れることができるようになる素晴らしい詩なのですが、私的には、特にもう大きくなったお子さんを持つ育児のベテランさんにこそ、見ていただきたいと思ったので、紹介します。

私自身も、この詩と出逢ってドキッとしたのですが、ついつい我々は、家族が居る事や、我が子との生活を当たり前のことという風に感じてしまっています。

今、こうして一緒に暮らし、一緒に笑い、一緒にご飯を食べていること、それ自体が、かけがえの無い幸せであること。

あの時、居てくれるだけで幸せだった。

元気に呼吸をしてくれているだけで、神様に感謝できたのに。

いつの間にか、そんなことを忘れてしまって、我が子に色々と望んでばかりになっていました。

もっとこうあって欲しい。

なんで、こうじゃないんだろう?

どうして、何回言っても効かないんだろう?





先日、ある保育園で園児がバスに閉じ込められたまま熱中症にかかって亡くなったという悲しい事故がありました。

親御さんが、これもまた、目の前で我が子をトラックに轢かれて亡くしてしまった風見慎吾さんと、同様の言葉を遺されています。

「今朝元気な笑顔で玄関を出て行った我が子が、まさかこんな姿で、帰ってくるなんて・・・」




こうなる事が判っていたら、もっとこうしてあげるんだった・・・



こうなる事が判っていたら、あの時、こうするんだった・・・



こうなる事が判っていたら、もっと抱きしめてあげるんだった・・・



こうなる事が判っていたら・・・



こうなる事が判っていたら・・・





でも、どうなるか、誰にもわかりません。

自分自身ですら、明日も、今日と変らず朝を迎える事ができるのかどうか・・・自信を持って断言できる人が、果たして一人でも、この世に存在するでしょうか?

もし明日が、その時であったとしても、もし今日、その時を迎えるとしても、「もっと、こうしていれば・・・」と思わなくていいように、今、出来る精一杯で我が子と、妻・・・家族を愛したい。

そう思います。



そんなことどもを、つらつらと考えている時に、この詩と出逢いました。

運命を感じました。

神様サンキュウ!

あなたにも、シェアしたいと思います。


「わたしがあなたをえらびました」(鮫島浩二)



おとうさん、おかあさん、あなたたちのことを、こう、呼ばせてください。

あなたたちが仲睦まじく結び合っている姿を見て、
わたしは地上におりる決心をしました。

きっと、わたしの人生を豊かなものにしてくれると感じたからです。

汚れない世界から地上におりるのは、勇気がいります。

地上での生活に不安をおぼえ、途中で引き返した友もいます。

夫婦の契りに不安をおぼえ、引き返した友もいます。

拒絶され泣く泣く帰ってきた友もいます。

あなたのあたたかいふところに抱かれ、今、わたしは幸せを感じています。



おとうさん、
わたしを受け入れた日のことを、あなたはもう思い出せないでしょうか?

いたわり合い、求め合い、結び合った日のことを。

永遠に続くと思われるほどの愛の強さで、わたしをいざなった日のことを。

新しい‘いのち’のいぶきを、あなたがフッと予感した日のことを。

そうです、あの日。わたしがあなたを選びました。



おかあさん、
わたしを知った日のことをおぼえていますか?

あなたは戸惑いました。

あなたは不安に襲われました。

そしてあなたは、わたしを受け入れてくださいました。

あなたの一瞬の心のうつろいを、わたしはよーくおぼえています。

つわりのつらさの中でわたしに思いをむけて、自らを励ましたことを。

わたしをうとましく思い、もういらないとつぶやいたことを、
わたしの重さに耐えかねて、自分を情けないと責めたことを、
わたしはよーくおぼえています。



おかあさん、
あなたとわたしはひとつです。

あなたが笑い喜ぶときに、わたしは幸せに満たされます。

あなたが怒り悲しむときに、わたしは不安に襲われます。

あなたが憩いくつろぐときに、わたしは眠りに誘われます。

あなたの思いはわたしの思い、あなたとわたしは、ひとつです。



おかあさん、
わたしのためのあなたの努力を、わたしは決して忘れません。

お酒をやめ、タバコを避け、好きなコーヒーも減らしましたね。

たくさん食べたい誘惑と、本当によく闘いましたね。

わたしのために散歩をし、地上のすばらしさを教えてくれましたね。

すべての努力はわたしのため。

あなたを誇りに思います。



おかあさん、
あなたの期待の大きさに、ちょっぴり不安を感じます。

初めての日に、わたしはどのように迎えられるのでしょうか?

わたしの顔はあなたをがっかりさせるでしょうか?

わたしの身体はあなたに軽蔑されるでしょうか?

わたしの性格にあなたはため息をつくでしょうか?



わたしのすべては、神様とあなたたちからのプレゼント。

わたしはこころよく受け入れました。

きっとこんなわたしが、いちばん愛されると信じたから。



おかあさん、
あなたにまみえる日はまもなくです。

その日を思うと、わたしは喜びに満たされます。

わたしといっしょにお産をしましょう。

わたしがあなたを励まします。

あなたの意思で回ります。

あなたのイメージでおりてきます。

わたしはあなたをこよなく愛し、信頼しています。



おとうさん、
あなたに抱かれる日はまもなくです。

その日を思うと、わたしの胸は高鳴ります。

わたしたちといっしょに、お産をしましょう。

あなたのやさしい声が、わたしたちに安らぎを与えてくれます。

あなたの力強い声が、わたしたちに力を与えてくれます。

あなたのあたたかいまなざしが、わたしたちに励ましを与えてくれます。

わたしたちはあなたをこよなく愛し、信頼しています。



おとうさん、おかあさん、あなたたちのことを、こう、呼ばせてください。

あなたたちが仲睦まじく結び合っている姿を見て、
わたしは地上におりる決心をしました。

きっと、わたしの人生を豊かなものにしてくれると感じたからです。



おとうさん、おかあさん、今、わたしは思っています。

わたしの選びは正しかった、と。



わたしがあなたたちを選びました。





posted by 大塚陽一 at 10:43 | Comment(2) | 独り言
この記事へのコメント
大塚さん、私はこの詩を、坊を妊娠していたときにネットで知り、印刷していつでも読んでました。
当時は仕事の関係で、旦那と別居だったので一人で妊娠ライフを送っていました。この詩には本当に励まされましたね〜。
先日本棚を整理していたら、妊娠関係の本にこの詩が挟まっていて、再読したところでした。
またまた大塚さんとシンクロニシティってやつですかね??
Posted by tamagonta at 2007年08月01日 08:24
ごんたさん、コメントありがとうございます。

>またまた大塚さんとシンクロニシティってやつですかね??

シンクロニティ・・・そうですね。
私達は、いつだって、こういう風に思いがけない方法でヒントをもらっているんですよね。

本当にありがたいと思います。

ちょと、話は変わりますが、本当にご主人は素敵な方ですね。
最近にゃまうちさんのブログを拝見していて、ひしひしと、その素敵なオーラがにじみ出ているのを感じていました。

とても素敵なご夫婦で、いつもお二人から多くのヒントをいただいております。
この場を借りてお礼を・・・というのも変ですが、感謝しています。
いつもありがとうございます。
Posted by 大塚陽一 at 2007年08月01日 09:50
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