2007年08月11日

アルバート・エリス博士のABC理論

人間関係における事故についてのエントリは、統一カテゴリを作った方が良いと感じたので、「幸せになりたくない症候群」というカテゴリを作成しました。




また、「なぜ人間関係が悪くなるのか」の続きを書く前に、「ABC理論」を紹介しておいた方がいいと思いましたので、今日は、このアルバート・エリス博士のABC理論を紹介します。



「ABC理論」のABCとは、次のことを指します。

A=Affairs(Activating Event)=出来事

B=Belief(ビリーフ)=考え方、信念、思い込み、信じ込み

C=Consequence=結果、結果として起きる感情や行動





となります。


つまり、ある出来事(A)が起こった際に、自分のビリーフ(B)というフィルターを通して受けとめた(解釈した)結果、自分特有の感情や行動パターン(C)が起きる。
これがABC理論です。



言い換えれば、これは、ある出来事(A)が複数の人に起こった時に、その人によって自分がどう感じるか(B)で、もたらされる結果(C)が異なってくるということになります。



以前、「群盲象を評す」という仏典に出てくるたとえを紹介したとこがあります。

覚えてらっしゃいますでしょうか?



王様が盲人を数人連れて来て見たことも聞いたこともない未知の「象」という存在に触らせ、それがどのようなものなのかを説明させたという話しです。

この逸話を通して、事実はひとつしかありませんが、真実は人の数だけ存在するということが表されていましたね。



牙を握った者は、
「象は骨のように堅くてツルツルして先が尖って曲がっている丸い棒のようなものです」

足に触れた者は「いえいえ、太い木の柱のようなもので毛が生えております」

身体に触れた者は「いや、毛は生えているが柱ではなくて壁のようなものだ」

耳に触れた者は「違います、薄くて平べったい、大きな団扇のようなものだ」

尻尾を握った者は「とんでもない、象は綱のような生き物だ」

鼻に触れた者は「何を言うか、象は柔らかくて太い毛の生えた大蛇のようなものだ」



盲人達は自分の触れた部分(A)だけで、おおよその見当をつけて巨象の全体像をイメージ(B)し、「象とは、こうしたものだ」と評価を下している(C)ということになります。



だから、人によってバラバラの意見になっちゃうんですねぇ。



しかし、バラバラではあるけれども、それぞれが体験したこと(A)をもと(B)に、正直に語っている(C)・・・つまり、盲人達の誰一人として嘘をついている訳ではないのです。




だからこそ、全員が「自分は正直(B)にありのまま(A)を語っている(C)のだから、まったく違うことを語る(A)他の連中は、ウソをついているに違いない(B)」と思って(C)しまっています。





ひとつたとえ話を紹介します。

主婦aさんは、ある朝ゴミを出しに行きました。

そこで、ご近所の主婦bさんに会ったので「おはようございます!」と挨拶をしました。

ところが、そのbさんはaさんを無視して、不機嫌な顔で去っていったのです。



aさんは非常に不安になりました。

「どうしよう!私、嫌われてるんだ!」

それと同時に、怒りも湧いてきました。

「せっかく挨拶しているのに、常識がないわね!」



aさんは、その日1日過剰な不安と怒りにヤキモキしながら過ごしました。



そして翌朝。

とうとうaさんは、ゴミ出しに行くことができませんでした。

「もし、またbさんに会ったらどうしよう!」と考えると、色々な感情に襲われて結局行けなかったのです。





ここで、aさんにこのような感情(過剰な不安と怒り)や行動(ゴミを出しに行けない)をさせた(C)のは、bさんでもないし、そのbさんに無視されたという出来事(事実)(A)でもないのです。


その出来事に対する、aさんの受けとめ方(B)がそうさせたのです。


そして、aさんの受けとめ方の素になっているのが、aさんの(B:信じ込み:ビリーフ)なのです。



bさんが、果たしてaさんのことを故意に無視したのか、それとも、ただ単にaさんの挨拶に気付かなかっただけなのか・・・というのとは無関係ですね。




「挨拶が返って来ない」



「嫌われている」



「嫌われるような事していないのに、どうしてだろう?」



「しかも、こっちから挨拶したのに挨拶を返さない」



「常識の無い人」



「なるほど、私が嫌われる事をしたのではなく、bさんの性格が悪いんだ」



「きっと他にもbさんに傷付けられた人が居る筈」



「bさんは悪い人」



「嫌い」



「みんなも辛い思いをしている筈」



「でも、どうしよう」







という感じでしょうか?



いあいあ、笑い事ではありませんよ!



こうやってたとえ話を読むと、おかしい事が判りますが、イザ自分に実生活で同じような事が起こったら、こういった自分のビリーフに振り回されているのが、人間なんです。


しかし、ずっとこういうよくないビリーフに振り回されたままでは、いたくないですよね?

では、どうすればいいのか?

というのも次回以降の講釈で・・・

posted by 大塚陽一 at 13:43 | Comment(4) | 幸せになりたくない症候群
この記事へのコメント
こんにちは。
タイトルが気になって・・大変参考になりました

またお邪魔します

Posted by ももんが at 2007年08月11日 14:12
ももんが様、はじめまして。
コメントありがとうございます。

今日のテーマに絡めて、人間関係を出来るだけ気楽に、且つ相手と自分、両方が、お互い快適に出来るヒントなども考えて行きたいと思っています。
何回かに分けて、書くつもりですので時間はかかると思いますが、頑張りますので、またいらして下さいね。

宜しくお願いします。

Posted by 大塚陽一 at 2007年08月11日 17:46
大塚さん!またもやSynchronicityでしょうか?
昨日の朝,職場の先輩が何気なく貸してくれたのが,「論理療法トレーニング」でございました。
ちょっとびっくりしたので,思わず書き込んでしまいました。
その先輩はなぜか,「tamagontaさんにどうぞ。」と言って貸してくれたのも,何だか不思議な感じです。
Posted by NYCH at 2007年08月11日 20:41
にゃまうちさん、コメントありがとうございます。

なるほど・・・こう何回もシンクロしちゃうと本当に不思議ですねぇ・・・

やはり無意味なことは起こらないと言うことでしょうか?

ここから先は、一旦理解できると化学反応と同じレベルで因果関係が、しっくり来るんですが、一見ただのスピリチュアルと誤解され易い分野ですから、文章だけで果たして伝わるか不安だったので、今まで敢えて距離を置きながら付かず離れず的無難な内容のみを紹介してきたのですが・・・

プライベートの絡みも有って、一度しっかり取り組んでおかなきゃなぁと今日思い立って書いた記事になります。

鏡の法則で考えると、こういう連鎖反応も当然といえば当然なのですが・・・やはり、実際に起こりはじめるとびっくりですね。

しかし、こういう内容も絡めて、一度にゃまうちさんとはじっくり話してみたいですね〜(^▽^)
Posted by 大塚陽一 at 2007年08月11日 23:28
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