2007年08月31日

タリバン、韓国人人質全員を解放 拉致・殺害事件、42日ぶりに解決

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タリバン、韓国人人質全員を解放 拉致・殺害事件、42日ぶりに解決
[08月31日 07時32分]共同通信

【カブール、ソウル30日共同】
アフガニスタン旧政権タリバンによる韓国人 拉致・殺害事件で、韓国の外交通商省は31日、残る韓国人の人質7人全員が解放されたことを確認した。
国際赤十字当局者は30日、7人全員を保護したと述べた。
これで殺害されたリーダーの牧師ら2人を除く人質全員が解放されたことになり、事件は7月19日の発生以来、42日ぶりにようやく解決した。




タリバンは、韓国人人質の残り7人を昨日解放し、6週間に渡る韓国との拉致殺害事件に幕を下ろしました。

解放された人質や、その帰りを待ちわびていた家族の心情、42日間の心労を思うと、「よかったね」と喜びたいところですが、実はこの件、素直には喜べないですし、これで解決!という訳にはいきません。

それというのも、タリバンは、これを「聖戦における偉大なる勝利だ」と宣言しているからです。

タリバン側の報道官は、「我々は、これからもアフガニスタンの同盟軍に同じことをするつもりだ。なぜならこの作戦は、非常に効果的であることがわかったからだ」と、AP通信との電話インタビューに答えたそうです。

つまり、今回の人質解放において、韓国とタリバンが直接交渉した結果、タリバン側に、かなり有利な展開で交渉が進められ、予想外に有利な結果を得られたことが、このタリバン側の声明から明らかです。



ハリウッドの勧善懲悪映画でも、良く聞く台詞ですが、「絶対にテロリストとは交渉しない」という姿勢を、常にアメリカが強攻に保ってきたのも、こういう結果を予測してのものです。



テロリストに身代金を払えば、再び誘拐という有効でオイシイ手段を使って戦おう考えるのは、必至でしょう。



韓国が自国民の人質を取り戻したい気持ちは十分に理解できるものですが、現に、この交渉によってタリバンは、傲慢にも、「今後も、もっと外国人を拉致する」つもりであると、公に誓う声明を出しているのです。

これで、今現在アフガニスタンに居る韓国人は元より、他国の外国人ボランティアなどの身上も、これまでよりも、ずっとずっと危険な状態になりました。



このことに対して、韓国政府は「何も悪いことはしていない」と主張していて、誘拐犯と交渉するのは、普通のやり方だと言っているそうです・・・

そのやり方に問題が、あるんだけどなぁ〜f(´・д・`|||)


私的には、今回のケースでは、アメリカに倣って交渉の席に着かない方がよかったと思っています。

いや、これは「自己責任」云々とか言う事ではないのですよ。

以前、日本人三名が拉致された時、「自己責任論」が叫ばれましたが、「自己責任」というのは、当の本人が自ら負い、自ら言うべきことであって、周りが持ち出して来て、そこを論点に詰めるべきではないことだと思います。




おっと、また脱線しかけました・・・ごめんなさい。

「自己責任」については、また日を改めてお話しします。





さて、これまでアメリカは、テロに対して身代金を支払うどころか、交渉の席にすら着かないという姿勢を一貫して貫いてきました。

ですから、今では身代金目的で、アメリカ人が拉致されることは無くなりました。

日本も、先ほどの「自己責任」云々の時も、香田さんの時も、断固たる姿勢を崩さなかったので、以後今日に到るまで、日本人がテロリストに拉致されるという事件は起きていません。

そういえば、韓国人拉致事件の前日に拉致されたドイツ人の人質は、まだ解放されていませんね。

ドイツ政府は身代金を払うという評判が立ってしまったことから、ドイツ人の身代金は数カ月で数十倍になったという話をきいたことがありますが、以前も、イラクでドイツ人の誘拐が連続でおきたことがあります。

これらのことに、因果関係が無いと考える方が、無理がありますよね?

じゃあ、韓国政府は人質を見殺しにすれば良かったのか!?

いえいえ、そうではありません。



見殺しにもせず、断固とした姿勢を崩さないために、すぐさまイラク駐留韓国軍大幅拡大補充のを決定し、このまま人質を解放しないなら、韓国政府は、一国の軍隊を持ってしても、タリバンを許さないという姿を見せるべきだったと思います。

そして、特殊部隊を投入して人質を救出とか・・・。



これから、特に韓国人は、どこの国に行っても、危険なのではないでしょうか?

世界にテロ組織は、タリバンひとつではありませんから。



それから・・・果たしてテロ組織の人たちに韓国人と日本人の見分けが付くのでしょうか?

それが、心配です。

これから海外へ行かれる方、十分にご注意下さい。



posted by 大塚陽一 at 12:51 | Comment(0) | ご多忙パパのリスクマネジメント
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